

熱血!! 担当ディレクターK氏によるトキオ・ホテル入魂の来日記
双子のビル&トム兄弟を中心に結成されたトキオ・ホテル、2005年シングル「モンスーンを超えて」でメジャー・デビューを果たしたバンドはビル・カウリッツの中性的な魅力をはじめとするアイドル的なルックス、そしてそのイメージを大きく打ち破る高い音楽性で地元ドイツを中心にヨーロッパで絶大な人気を博しています。そんな彼らが遂に待望の日本上陸!彼らの魅力に惚れ込み、滞在中の様子を書き綴ってくれたレコード会社担当ディレクターK氏。誌面ではスペースの都合上涙ながらの大幅カットでの掲載となりましたが、ディレクターK氏の熱い想いに応えるべく、イン・ロックHPでは特別に全文を掲載!バンドの夢だったという念願の東京散策をイン・ロック2月号では写真&裏話満載で独占掲載しています!ぜひチェックしてね。
〈序文〉
来日レポート前に書いておきたいことが少しだけ。2年振りの現場復帰ということも不安材料だったんですが、このプロジェクトはトキオ・ホテルにとって特別な国での本格的なデビュー、そして3年前に来日がキャンセルとなり悔しい、悲しい涙を流した日本のファン、双方の熱い気持ちが込められたものであることが1番のプレッシャーでした。アルバムがリリースされていないので諸手を挙げて祝う気持ちになるには早いかと思いますが、この場を借りて初来日を盛り上げてくれたバンドとファンの方々に感謝したいと思います。
12月12日(日)/晴
11時位に成田空港に到着。出口には既にファンの方々が出口の右手側に整列。各々トキオ・ホテルへの愛情を表現するものを持参。バンドで日本の地を踏む初のメンバーとなったのは、ゲオルグ・リスティング(b.)とグスタフ・シェイファー(dr.)。30名近くのファンが待機しているのを見ると、如何にふたりが日本で愛されているか分かる。私はメンバーとスタッフ用に飲み物を購入、ファンよりちょっと外で待つことに。出待ちのファンの中にはmixiでお友達になっている方も多数いて、私も変に緊張。フライトはほぼ定刻通り。GGコンビを待っているとツアー・マネージャー、ユニバーサルのドイツの担当者が後ろから登場。彼等が出て来たということは、グスタフ、ゲオルグも直ぐに出てくるだろうと思っていた矢先のこと、遂に、遂にふたりが自らカートを押しながら出口に現れた!脇にはトキオ・ホテル専属のセキュリティがふたり付いていて、メンバーがスムーズに車へと向かえるように道を作っている。グスタフは一部のファンに“グっさん”の愛称で呼ばれており、空港でも“グっさ~ん、グっさ~ん!”と愛のある声が響いていました。ファンの人も凄く礼儀正しくて、混乱もなく無事にホテルへ送り出すことに成功。皆さん、ご協力ありがとうございました!
ホテルでツアー・マネージャーとドイツのスタッフとスケジュールの確認後、再び成田空港へバンドの顔でもあるビル(vo.)とトム(g.)のカウリッツ兄弟の出迎えへ。6時くらいにロサンゼルスから到着する便で到着予定なのだが、5時前に午前の倍以上のファンが既に集結。山口県、北海道、恐るべきことに海外のファンも、ビルとトムの日本初上陸に立ち会う為に遠くからやって来ていた。私達はファンの数も考慮し、午前よりも念入りにスタッフと導線の確認。ファンの方にも秩序ある行動をお願い。到着を知らせるボードを誰もが見つめる中、到着が30分程予定より早まったことが分かり一気にビルとトムを待つグループは静まり返る。出口から人が出て来る度に一喜一憂。その度に静まり返ったり、湧き上がったりを繰り返す。法隆寺の金剛力士(阿形、吽形)のようなセキュリティが出口から中に入り、ビルとトムの状況を確認。ユニバーサルのスタッフもその記念的な瞬間を記録に収める為にその場にいたのだが、メンバーが導線通り歩いて来てくれるのかどうか?不安な表情で出口脇に待機。出口にセキュリティが現れる。ファンももう直ぐ双子の登場が近いことを察知したのか、視線はふたつある出口へ集中。スタッフにも緊張感が走る。すると、入り口に近いファンから順番に悲鳴に近い歓声が上がっていく。3年という時を経て遂にビルとトムが日本上陸!ビルは毛糸で編んだ帽子、レザー・ジャケット、黒でコーディネイトされた服装で登場!サングラスは明るめのブラウン、大き目のレザー・バッグ。ファッションにこだわるビルならでは。トムも黒で統一された服装で登場。フード付のレザー・ジャケットにダーク・ブラウンのサングラス。そして、彼の特徴である編み込んだ髪。私達のビデオにコメントしてくれた後、出口へ向かったのだがふたりが自分のサインペンでサインを始めるや否や、ファンの理性の箍は外れ、柵の終わりにファンが集まる、集まる。関係ない人達は一体何が起きているのか?と目を丸くしている。セキュリティが道を作り、私が導線の先頭に立ち誘導するも全く前に進まない。ビルとトムが嫌な顔せずサインを求めるファンに対応しているからだ。その光景はまるでドイツのバンドという訳ではないが、“ハーメルンの笛吹き男”状態。駐車場に近づくとファンによる「モンスーン」の大合唱。その瞬間、ビル、トムの順番で顔から笑みがこぼれる。ビルはファンに一度手を振り車に乗り込み、続いてトムも。傍から見ると異様とも思える熱気に溢れる光景だったが、トキオ・ホテルのファンにとっては忘れられない思い出となったのでは(※因みに、メンバー4人が使用した車はドイツが誇るメルセデス・ベンツSクラス)。その日はメンバー、スタッフ全てホテルに到着後お休み。
12月13日(月)/雨
この日は奇遇にも“双子の日”。明治時代に先に生まれた子を兄姉とすることが決まった日なんです。ビルとトムがこの日、この日本にいるっていうのも運命を感じますね。
プロモーションは11時から夜8時半まで。昼食で1時間半の休憩はありますが、様々なメニューで埋め尽くされています。スタッフはホテルの部屋に開始1時間前に入り、インタビューを直ぐにスタート出来るように準備。海外からの指定で水、コーラ(レギュラー、ダイエット)、レッドブル(エネルギー・ドリンク)、コーヒー、チョコレートのお菓子(ブラウニーとのことでしたが、アーモンド・チョコで代用)。8月に書いたレポートにも書いたかもしれませんが、トキオ・ホテルは殆どのインタビューをスケジュール通りに始めます。メンバーは毎日最初のインタビューの前に2時間掛けてメイク、服のコーディネイト等の準備するので結構早起き。
11時、私を含め最初のインタビューを行ってもらうことになっている音楽チャンネルの部屋に、遂にトキオ・ホテルはその姿を現した。ビルの存在感はその場の空気をあっと言う間に変えてしまう。その日の服装のテーマは“戦い”。黒のタンクトップ、その上に古着屋で購入したというカモフラージュ柄のベリーショート丈のジャケット、その胸元には右肩から斜め掛けされた自動小銃用の薬莢ベルト(模造品?)。誰もが驚くすらりと長く伸びた足を包むのはクリスチャン・ディオールのタイトフィット・パンツ。腰にはブラウンの太めのベルト、足元には膝下まであろうかという編み上げブーツ。髪形は両サイドを大胆に刈り上げ、前髪を軽く右から左に流したリーゼント。アニメのキャラクターのような感じです。一言で例えるなら“美しきG.I.ジョー”!? トムはストリート系のファッションで知られているが、超上品。白い丸首シャツの上にオフホワイトのザックリと粗く編んだニットのカーディガン、オーバー・サイズの黒のデニム、クリーム色のハイカットのスニーカーというコーディネイト!サングラスはかけたり、かけなかったり。ゲオルグは薄いグレイの細身のデニム、大き目のプリントが施された黒いTシャツに黒いレザー・ジャケット。グスタフは少し色落ちしたブラック・デニム、白いTシャツ、その上に上品な襟元と丈周りが黒のグレイのトラック・ジャケット。ふたりはロックバンドのメンバーと言われて納得する感じです。このバラバラの4人でトキオ・ホテル。日本でのインタビューでは100パーセントと言っていいくらい統一感のなさに触れられてましたね。今回、私がチャレンジしたのがその模様をTwitterとmixiで直ぐにファンの方々に伝えること。インタビューを聞きながら、手元の携帯でメンバーの服装やどんなインタビューを行っているのかつぶやいてました。これは他のスタッフも同様ですね。
お昼までに「スッキリ!!」(日本テレビ)、ユニバーサル用のインタビュー後、ランチブレイク。初めて会うスタッフ、そしてインタビューされた方々全て口を揃えて、“いい子達ですね。まだ若いんですよね。ビルの放つスターのオーラは凄いですね”と褒めちぎってくれました。ランチ終了後、小雨の中、トキオ・ホテル御一行は2台のベンツと1台のワゴンに乗り、BS朝日のスタジオへ。若干スケジュールよりも遅れていましたが、大きな問題もなく「ベストヒット USA」のスタジオ入り。ホストの小林克也さんによるインタビュー開始。来日もなかなか決まらなかったトキオ・ホテルが有名な番組のネオンが輝くスタジオに小林さんと一緒にいるところを見て、ちょっとジーンとしちゃいました。インタビュー終了後向かったのはショーケースをサポートしてくれたドイツ大使館。日独修好150周年の記念イベントの一環としてレセプションが行われるからです。母国が生んだスーパースターを大使公邸で歓迎するイベントにはFacebookでなりきりコンテストに参加してくれたファン、ドイツ語を学んでいる学生、ドイツのメディア等80名が参加。トキオ・ホテルが登場すると大使公邸では滅多に聞けないだろう黄色い歓声。写真もOKということもありファンは我を忘れてシャッターを切っていたようです。Q&Aのコーナーもあり、更にはサプライズのミーグリもあり、参加者大満足の内容になったのでは。一部の方はお揃いのトキオ・ホテルのオリジナルTシャツを着ており、ドイツ大使館やメディアの方から写真を撮られていました。バンドは会場でドイツのメディアと、某音楽雑誌の取材で、ヴィジュアル系ロックバンド、アンティック・カフェのカノンさんとの対談というユニークな企画のインタビューをこなし、直ぐに次の現場へ。車で到着したのは昔からトキオ・ホテルを応援して頂いているDJのスヌーピーさんのスタジオ。時間に限りがあるので、メンバーは直ぐにスタジオ入り。メンバーが好きだというスターバックスのコーヒーを入れてくださり、皆リラックスした感じのインタビューでした。最後にお決まりの記念撮影。スヌーピーさんのサイト(http://snuroom.exblog.jp/)でチェック出来ると思うので、是非ご覧下さい!
ホテルに戻ると短いブレイク後、ファッション誌、カルチャー誌、音楽誌とインタビュー、写真撮影を行いました。ここでもメンバーへの好感度、ビル&トムのフォトジェニックな存在感は強烈なインパクトを残したようです。音楽面にフォーカスした音楽誌のインタビューはメンバーも嬉しかったみたいです。
長い、長いプロモーション終了後、ユニバーサル ミュージック主催のディナーへ参加。西麻布のとある日本料理屋さんで'11年期待のアーティストをプロジェクト・チーム全員で囲み歓談。事前にトムとビル用のヴェジタリアン・フードをオーダーしてあったので、ディナーは全く問題なし。ビルがジャガイモを箸で掴めないからフォークとナイフを用意して欲しいというリクエストがあったくらいで、ゲオルグ、グスタフは鳥の唐揚げ、牛肉の串焼き等美味しそうに食べていました。一番の驚きはビルとトムが海老の天麩羅を食べたこと。甲殻類は時々食べるそうで、その貴重なシーンを目撃することが出来ました。短い時間でしたが、スタッフとバンドの距離は一気に縮まった感じでした。最後は若手スタッフによる一本締めでお開き。メンバーも大満足のディナーとなりました。
12月14日(火)/雨後曇り
この日も奇遇は続き、今晩はふたご座流星群が最も良く見える日。しかし、朝は小雨。天気予報では昼前には晴れるということなので、信じて太陽が東京を照らすのを待つのみ。
今日もメンバー(ビルだけ?)は朝早くから準備開始。今日もオン・タイムの11時45分にメンバーが取材部屋入り。ビル!!! 朝ですよ!! って言いたくなるほど、ゴージャスな衣装。確かに彼の衣装が毎日変わるのは楽しみにしてたけど、大丈夫?最初の取材は、NHK教育テレビ(「テレビでドイツ語」)ですよ!しかし、番組スタッフは全く問題なしって感じでした。トムもビルに合わせたのか前日より少しゴージャス。Twitterでも直ぐにつぶやきましたが、こんな妖艶なアーティストを語学番組に出してもいいんですか?ドイツ語が堪能な女性モデルの方が通訳なしで取材は行われたのですが、母国語での取材ということもあり大いに盛り上がりました。続いてテレビ神奈川の「洋楽天国」。こちらはメンバーがMCの役もこなすちょっと特殊な内容。彼らにもちょっと新鮮だったんじゃないでしょうか?
午前中ホテルで行う最後の取材は、デビュー当時から応援して頂いているイン・ロック。この取材は読者2名が取材に立ち会うという非常に貴重なものでした。参加されたファンの方はインタビュー開始前から興奮というか、感激というか、緊張というか英語で言う“Mixed Emotions”(入り交じった感情)状態でした。この時点で外は明るくなり、雨も完全に上がっていました。メンバーが取材部屋に入るとインタビューがスタート。短い時間でしたが、読者の関心があることをマシンガンのように質問。ファンのふたりはインタビューに立ち会うという初めての経験、そして大好きなトキオ・ホテルと同じ部屋にいるという状況が信じられない様子。最後にいろんなパターンの写真を撮影。これからが読者ふたりにとって特別な時間。用意したプレゼントを渡したり、サインを貰ったり、一緒に記念撮影。本当に短い時間でしたが、ふたりにとって一生忘れられない経験になったのではないでしょうか?3年前に来日キャンセルになった時にお話したことがあり、マイミクのひとりである読者の方から激励のお手紙を頂きました。ありがとうございました。
少しスケジュールよりも遅れましたが、ベンツ2台とワゴンで表参道へ!この街中取材もイン・ロック用の企画。私もビルが表参道を練り歩く姿を見たかったので、ワクワクしていました。メンバーも東京のファッション・センターへ出掛けるということもあり、楽しみにしていた様子。トキオ・ホテルと我々は表参道のルイ・ヴィトンの前に車を停車。歩行者も異様な光景に目を奪われていたようです。
メンバーを先導しながら明治通りと表参道の交差点を渡り、竹下通りを抜けて原宿駅へ向かいました。メンバーが直ぐに車へ乗れるようにドライバーの方へ事前に連絡を入れ、ゆっくりと駅を目指しました。表参道でもそうでしたが、極上のフェイクファー・ジャケットを羽織り闊歩する姿は目立つ、目立つ。ロックスターというより、ムービー・スターか何処かの富豪のご子息じゃないの?って感じです。ビルとトムから来日中最初で最後のリクエストが出ました。スタッフから渋谷が凄い聞かされていたのか、多くの人が行き交う交差点へ行きたいということでした。交差点の脇に車を停車し、タイミング良く交差点中央で記念撮影。赤に変わるギリギリまで交差点の中央にいたんですが、ファンが渋谷駅に向かうトキオ・ホテルを見つけてバンビみたいに跳ねながら駆け寄って来ました。ファンの間でも“渋谷出現か!?”という情報が出回っていたようです。車に乗り込む際にも数名のファンが私達を発見、車が発車するまで手を振っていましたよ。
ホテルに到着するとメンバーはランチ。私は日本滞在中に一緒にランチをすることがなかったんですが、YouTubeに彼等のランチ中の様子(http://www.youtube.com/watch?v=h8WylA6EYNQ)がアップされていたのでチェック。トマトソースのパスタを食べていたみたいですね。
午後4時、プロモーションの午後の部がスタート。ラジオのインタビュー3本、MTV、雑誌・音楽誌5本で終了予定時間は8時35分。トキオ・ホテルの面々は疲れた様子も全く見せず、笑顔で取材部屋に登場!若いから疲れ知らずなのかもしれませんが、彼らの気持ちのいい態度、笑顔はどの取材でも好印象でしたよ。
J-Waveのインタビューは日英独の3カ国語堪能なサッシャさんだったこともあり、通訳を挟まないドイツ語で行われました。インタビューが盛り上がったのは勿論ですが、ドイツの血が流れているサッシャさんのトキオ・ホテルが日本でブレイクするのを何とか手助けしたいという熱い思いにジーンときちゃいました。MTVの取材も違う意味で盛り上がりました。何故ならインタビューをされたのがお笑い芸人のまちゃまちゃさんだったからです。まちゃまちゃさんもイケメン・ツインズの前で少々緊張されてたみたいですよ。
ここから怒涛の雑誌・音楽誌取材に突入。最初は某男性誌。本国ではビルとトムも表紙を飾っている男性のライフスタイル・マガジンです。トキオ・ホテルのファンは圧倒的に女性が多いのですが、音楽は絶対男性も気に入ってくれると思いますので、この機会に少しでもファンが増えると嬉しいですね。取材はまだまだ続きます。続いて某ファッション誌。アメリカでトキオ・ホテルを応援してくれているファッション誌の日本版ですね。ここでもビルとトムのヴィジュアル・インパクトが効いたようです。物凄く気に入って頂いたようです。トキオ・ホテルの海外での成功の陰には、このようなファッション誌の露出が大きなサポートとなっていますので日本でも同じような現象を起こせればいいですね。そして最後がCure Magazine。日本のヴィジュアル系の音楽誌ですが、トキオ・ホテルのことを気にかけてくれており今回インタビューが実現しました。窓の外にはキラキラと輝く東京の夜景。ようやく妖艶なビルの姿がピッタリの時間帯です。インタビュー中にツアー・マネージャーから東京でアイススケートが出来る場所を調べて欲しいとリクエスト。メンバーが都内でやっているのを誰からか聞いたらしい。直ぐにホテルの方に調べてもらったのですが、インタビュー終了時には閉まっていて今回トキオ・ホテルをアイススケート・リンクに連れて行ってあげられませんでした。次回、何とか早めにプロモーションを終わらせて連れて行ってあげたいですね。深夜、来日記をアップ。来日してから少しでもファンの方へ情報を、と思って更新してたんですが、ふたご座流星群のことを思い出して窓を開けて夜空を暫く眺めてました。すると、ひとつだけでしたが流れ星を見ることが出来たんですよ!これで明日のショーケースが上手く行くことを確信しました!!
12月15日(水)/晴
初来日のハイライトでもあるショーケース開催日です。私はツアー・マネージャー、セキュリティ、前日に到着したプロダクション・スタッフと10時半に会場へ向かいました。メンバーの導線、控え室、会場の機材等を事前に入念にチェックし、バンドがパフォーマンスに集中出来るようにスタッフが毎回行うルーティーンのようです。この日は極力ショーケースに集中出来るように配慮するということで、プロモーションも少なめです。
12時過ぎに会社でラジオやテレビ用のコメント収録(日本語が難しいものがあったようでちょっと苦戦してました)。少しスケジュールより遅れましたが、当選者の為のミート&グリート開始です!参加者が待機していた会場は目に見えるくらいの熱さが漂ってましたね。海外で行っている形式に急遽変更になりましたが、参加された方はサインとグループ毎に記念撮影。ポジション取りに必死な参加者の方の動きは感心するほど速かったですよ。ビルとトムの横で溶けちゃいそうな方も沢山いましたね。参加者の方を会社の外へ誘導後、トキオ・ホテルは会社のスタッフひとりひとりに挨拶&握手。お姉さん、お兄さん目線のスタッフから“本当にいい子達だわ”と温かいコメントを頂き、私も嬉しかったです。会社の地下駐車場で車に乗り込み赤坂ブリッツへ直行。会場の裏口には何とフランス、イタリア、ロシア、スウェーデン、アメリカから遥々駆けつけた熱狂的なファンがメンバーの到着を首を長くして待っていました。国旗を広げ自分が何処からやって来たかを熱烈アピールです。ショーケースの当選者に海外在住の方はいなかったので、東京で初めて行うショーケース会場で出迎えるだけの為にやって来たのか?と思うとトキオ・ホテルの海外での人気が凄まじいものであることを実感させられました。メンバーはそんなファンに軽く挨拶しスムーズに会場入り。リハーサルが始められるまで1時間程あったので、ユニバーサルのドイツ人スタッフ経由でポストカードにサインをお願いしました(サインしているビルとトムも先程のYouTubeに映像がアップされています)。ここでもドイツのスタッフから部屋にはメンバーだけにするように言われていたので、実際どんな感じで行われていたかは全く分からなかったです(後でとても楽しそうにサインしていたのが判明してほっとしました。沢山お願いしてたので…)。
リハーサル、ここも許されたスタッフしか入れない聖域。メディアは基本的に一切撮影、録画は許されない。今回はトムとリーボック(スニーカー)とのタイアップ・コンテスト・ウィナーがドイツから招待され、特別に観覧することを許されてました。私達日本のスタッフは本日最後のイベントであるサイン会の段取りの真っ最中で、対応はドイツのスタッフにお任せ。コンテストはアジアでも行われており、マレーシアのラッキーな当選者が2名参加、日本独自企画のタオルもプレゼントです!
午後4時、メンバー全員が食べられるピザ、パスタ、普通の寿司に野菜だけの寿司(ビルとトム用)を遅めのランチとして準備していたので、ショーケース本番に備え各自好きなものを食べてもらいました。グスタフはピザが好物みたいでしたよ。世界中殆ど味が変わりませんから、安心なんでしょうね。
午後5時半、既に会場内に並んでいるサイン会当選者の前にメンバーが登場。握手会からサイン会へ急遽変更となったので、日本で作成したポストカードに参加者の目の前でサインし渡すという流れで進められ約70名を10分ちょっとで終了。トキオ・ホテルがメキシコで1500人のサイン会を2時間で終了させたという話が事実であることを証明。ファンも冷静な方からメンバーが目の前にいることで興奮が頂点に達している方までと様々。改善すべき点は次回の来日までに修正しますね!サイン会が無事終了し、私はショーケースのMCを務めてくださったサッシャさんとの進行の打ち合わせに参加して頂く為にドイツ大使館のプリッツ公使を入り口から楽屋まで誘導。プリッツ公使はショーケース冒頭で日独修好150周年の親善大使としてトキオ・ホテルを紹介されることになっていました。
ショーケースの開始まで1時間を切った頃、ゲオルグとグスタフの部屋のドアが開いていたので、ちらっと覗いてみたらゲオルグがパフォーマンス前のヘア・ブラッシング中!ステージ上のサラサラ・ヘアはこうやって維持されているのが分かりました。
会場の主要スタッフはインカムというレシーバーで話が出来るのですが、進行管理スタッフから会場はサッシャさんの挨拶、プリッツ公使の挨拶、バンドの紹介映像と順調に進んでいる報告があり、バンドも数分で準備完了であることを報告。暫くするとグスタフとゲオルグの部屋にビルとトムが入り、ライヴDVDでもやっているセレモニーを開始。ドイツ語だったので詳細は分からないですが、4人で円陣を組み拳を中央で突き合わせ“トキオ・ホテルが東京をロックするぜ!”ってような感じの掛け声で拳を宙に突き上げ終了。セキュリティを先頭に階段をゆっくりと降りるとメンバーはステージの上下に別れ待機。私はトムと下手にいたのですが、SEが鳴る中、唇を軽く湿らせたり、エアギターをやりながら体の緊張を解きほぐしたりしてましたよ。そして、SEが終わると「ノイズ」の印象的なイントロがスタート。すると各メンバーが息を合わせた様にステージの自分のポジションへ。ここから先は、イン・ロックのライヴ・レポートでもカバーされていると思いますが、小規模ながら彼らの魅力を充分にアピール出来る全9曲のショーケースを無事行った。ショーケースでビルが着用したコスチュームは全てイタリアのディースクエアード(カナダ人の双子デザイナーのブランド)がデザイン&製作したもの。LEDが光るものは重いということで今回は日本に持ってこれなかったそうですが、次回のフル・コンサートでは日本のファンにも是非お披露目して欲しいですね。
トキオ・ホテルも初めて訪れた日本で熱い歓迎を受けたことに対して凄く感謝していて、満足&充実した表情を見せていました。私達は来日のスケジュールを笑顔を絶やさず全てこなしてくれたトキオ・ホテルのメンバーに下駄をプレゼント。“今までこんなプレゼントもらったことないよ!ありがとう!”と、とても気に入ってくれたようです。最後の晩も特に出掛けるでもなく、通常通りホテルに戻り、明日の離日に備えることに。彼らの滞在先を見つけ出した熱狂的なファンのプレゼントの手渡しや写真撮影というハプニングはありましたが、嫌な顔せず対応していました。“僕等のファンは世界一なんだ”と自慢するトキオ・ホテルらしいなと感心しました。
12月16日(木)/晴
昔からのファンならご存知かもしれませんが、トムとビルはセカンド・ハウスがあるロサンゼルスへ、グスタフとゲオルグはドイツへと帰国です。ビルとトムはストーカーに近いファンがヨーロッパに多数存在する為普通の生活が出来ないんだそうです。ファンの方は朝から成田空港に待機してメンバーを見送る準備をされていたようですが、午前の便でGGコンビはドイツへ無事帰国。ドイツのスタッフ、セキュリティと私はビルとトムを見送る為に成田空港へ。夕方午後5時前に空港に到着すると大勢のファンがふたりの到着を待っていました。私達はビルとトムに車で待ってもらうようにお願いし、搭乗手続きの為に航空会社のカウンターへ。私はひとり先に戻りファンの方々に混乱のないよう、美しい送り出しをお願いしました。空港でのトラブルはセキュリティが最も気にするところであり、問題が発生すれば次回からファンに姿を見せることなく空港から出入りすることになるからです。ファンの皆さんも納得してくれ、列を作りビルとトムから少し距離を置いて写真だけ撮ることで日本のファン、フランス、スウェーデン、アメリカンのファンも納得してくれたのですが、セキュリティとビルとトムを乗せたベンツが突然発車。私とファンは寒い中話をしながら待っていたのですが、ドイツのスタッフとセキュリティがやって来て、“ビルとトムはもう搭乗したよ。何処にいたの?”って言うから私もファンもビックリ。ファンの方もさよならを言えず不完全燃焼、私は問題もなく帰国してくれたのは嬉しかったのですが、感謝の気持ちを直接伝えられず少し残念な気持ちになりました。トキオ・ホテルとは食事、移動も別々で取材部屋のみが一緒にいる時間でしたので、次回は東京の下町とか大阪、名古屋とかいろんな日本を紹介出来ればいいなと思っています。
〈跋文〉
トキオ・ホテルの担当者として沢山の人にトキオ・ホテルと会ってもらう機会や、パフォーマンスを観てもらう為のショーケースを企画したのですが、まだまだやり切れてないですね。しかし、プロジェクトはまだ始まったばかりなので今後もファンの方、まだトキオ・ホテルを知らない方に彼らの魅力を伝える為の企画をどんどん実現していきたいと考えていますから!トキオ・ホテル・プロジェクトは、We have just begun!(始まったばかり!)ですからね!皆さん!■
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